寺院活性化支援員を派遣して、お寺の現状や課題、要望をていねいにお聞きし、寺族と門徒と一緒に教化の取り組みを考える〝寺院活性化支援室 過疎・過密地域寺院教化支援”

〈寺院活性化支援室〉過疎・過密地域寺院教化支援では、真宗の教えとの出遇いの場、お寺とのつながりの場、次世代へ教えを相続していく環境をつくる取り組みが推進されることを願い、離郷門徒のつどい・ふるさと法要の開催に対しての助成を実施しています。

今回は、2023年10月17日に開催した、新潟教区西部地区(第一組・第二組・第三組)合同の「ふるさと聞法会」についてのレポートです。

【ふるさと聞法会】

「ふるさと聞法会」は、首都圏などで生活されているご門徒も含め、広くご案内している聞法会です。遠くふるさとを離れたご門徒は、お寺との関わりが少なくなりがちで、聞法の機会も少ないといわれます。そのような方々が里帰りも兼ねて、親戚や友人、またお寺の住職と一緒に仏法にふれられますことを願いに開催されています。

【内容】

13:00開場(受付)
13:30開会
・真宗宗歌
・あいさつ
13:40正信偈の講習(第二組 比護秀美氏)
ならびに勤行
14:20休憩
14:30節談説教(園家信勇氏)
15:50閉会
恩徳讃斉唱

●『正信偈』のお稽古とお勤め

真宗門徒にとって、『正信偈』が聞こえるという場所がふるさとです。勤行の前に『正信偈』の説明とお勤め時の留意点など30分ほどお稽古し、勤行に臨みました。

勤行にあたっては、外陣に准堂衆が数名ならび、先導する形で勤めました。

●節談説教

聞法会に参加したことがないという方もおられるため、聞きやすい節談説教を選びました。講師には園家信勇氏をお迎えして、古典と創作の2座(計80分)を設けました。

【開催をとおして】

 会場は、公共交通機関の利便性が良い糸魚川市内にある西性寺。乗用車での参加も多く見込まれましたので、駐車場誘導係を配置し、広い駐車場を活用し対応しました。参加者は90名ほどで会場内に設置した80席もの椅子席は満席になりました。ご門徒75名、僧侶15名ほどの内訳で、市内からの参加者がほとんどで離郷のご門徒は少なかったですが、たくさんのご門徒に集っていただくことができました。会費は無料としましたが、説教終了後に籠を回してお投げ銭をいただくことにしました。節談説教用の高台も準備し、講師の勧めで会場内にはお念仏の声が響き渡りました。節談説教の流暢な語りに、会場全体が引き込まれている様子が伺えました。

 

【参加者からの声】

「大勢での『正信偈』は心に響くところがあった。」

「説法に涙が出て止まらなかった。また聞きたい。」

「昔の人はこういう説法を聞いていたのかと思った。」

「久しぶり、70年くらい前の幼少期に、祖母に連れられてお寺に行って説法を聞いたことを思い出した。」

「会場と一体となってお念仏が出る。一体感があった。」

寺院活性化支援室では、教化の現場の“声”に応え、2つの教化事業への助成を行います。助成を希望されます場合は下記の申請書にご記入のうえ、各教務所にご提出ください。事前のご相談、お問い合わせは、寺院活性化支援室過疎・過密地域寺院教化支援(企画調整局)までご連絡ください。

「離郷門徒のつどい・ふるさと法要」「地域連続法話会」の開催に助成をしています。詳しくはこちらをご覧ください。https://jodo-shinshu.info/kaso-kamitsu/