寺院活性化支援員を派遣して、お寺の現状や課題、要望をていねいにお聞きし、寺族と門徒と一緒に教化の取り組みを考える〝寺院活性化支援室 過疎・過密地域寺院教化支援”

〈寺院活性化支援室〉過疎・過密地域寺院教化支援では、真宗の教えとの出遇いの場、お寺とのつながりの場、次世代へ教えを相続していく環境をつくる取り組みが推進されることを願い、離郷門徒のつどい・ふるさと法要の開催に対しての助成を実施しています。

今回は、2023年11月19日に開催した、山陽教区安芸北組 妙蓮寺広島会「離郷門徒のつどい」についてのレポートです。

【内容】

13:00~13:30受付
13:30~13:40開会行事、住職挨拶
13:40~14:05勤行(正信偈)
14:05~14:15休憩
14:15~14:45法話(住職)
15:00~15:40交流会(参加者の近況報告等)
16:00閉会行事

【開催の様子】

 広島市内に在住のご門徒の多くは、昭和32年のダム建築によって、止む無く故郷を離れなければならなかった方々、また、昭和38年の豪雪以降に芸北から移り住まわれた方が多くいます。そういった方々と、これまでも「妙蓮寺広島会」を通じて交流を深めていましたが、世話役の高齢化、新型コロナウイルス感染症の感染拡大といった理由により、なかなか開催するに至りませんでした。しかし、今年は住職が思い立って「みんなに声をかける」と一念発起され、7年ぶりの開催となりました。

 受付を済ませ、徐々に本堂に人が集まってくると、「あれ!?〇〇さんじゃない??」「まぁ~久しぶり!」「おぉ~元気に生きとるでぇ~」と。同郷の方の親しみある挨拶で、久しぶりの再開に笑顔があふれていました。この声掛けをもとに、あちこちで懐かしい面々との再開で幕を開けました。

 最初に、住職・護持会長が挨拶、続いて参加者全員で一緒に正信偈のお勤めをしました。次に、住職による法話が40分程度ありました。参加者の皆さんは熱心に聞いておられました。法話の後、少し休憩をはさんで意見交換会をしました。意見交換会では、参加者の家族の状況や昔話で盛り上がりました。参加者からは、

「たまにゃ~(たまには)法話をきかにゃ~いけんのぉ」

「芸北などから広島市内に移り住まわれた方々が集う機会があってとても嬉しいです。私たちの次の世代になると、なかなか故郷が芸北だということは言わなくなりますが、この集いが大切な場であると思います」

「今日来てよかったです!会えるとは思っていなかった人に会えて、本当に良かった」

「故郷の話ができることが本当にありがたい」

という声がありました。

「何年かに一度は開催しましょうかね?」と住職が言うと、「毎年開催していただければ嬉しいです。次はもっと声をかけて参加を募ります!」との声もありました。

〈住職の感想〉

 当日は、急遽欠席の方もおられましたが、終始笑顔あふれる「妙蓮寺広島会」となりました。開催して本当に良かったと思いました。また来年も「妙蓮寺広島会」を計画して、離郷のご門徒の皆さんと交流していきたいと思います。

寺院活性化支援室では、教化の現場の“声”に応え、2つの教化事業への助成を行います。助成を希望されます場合は下記の申請書にご記入のうえ、各教務所にご提出ください。事前のご相談、お問い合わせは、寺院活性化支援室過疎・過密地域寺院教化支援(企画調整局)までご連絡ください。

「離郷門徒のつどい・ふるさと法要」「地域連続法話会」の開催に助成をしています。詳しくはこちらをご覧ください。https://jodo-shinshu.info/kaso-kamitsu/